中国とASEANの外相らによる会議は26日、ラオスの首都ビエンチャンで行われました。
会議の冒頭、中国の王毅外相は「双方の経済貿易の結び付きは、ますます緊密になっている。中国は世界経済の成長の強力な原動力となり続けていて、ASEANが中国とこのチャンスを分かち合うことを望む」と強調し、ASEAN諸国に経済分野での関係強化を呼びかけました。
一方、会議では、中国とフィリピンが領有権を争う南シナ海についても意見が交わされたとみられます。
この問題をめぐっては先月、中国海警局の船がフィリピン軍の船に衝突して兵士が大けがをするなど両国の緊張が高まっています。
王外相とフィリピンのマナロ外相が、どのようなやり取りをしたのか明らかになっていませんが、中国としては経済関係の強化を強調して、ASEAN諸国を取り込むねらいがあるとみられます。
中国とフィリピンは今週、南シナ海にあるフィリピン軍の拠点への補給活動をめぐって、暫定的な取り決めに合意したと発表するなど、緊張の緩和を目指す動きも見せています。
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