【モスクワ共同】ロシア訪問中の鈴木宗男参院議員(無所属)は29日、ロシア漁業庁のヤコブレフ副長官とモスクワで会談し、北方領土・歯舞群島の貝殻島周辺で日本の漁業者が入漁料を支払い実施するコンブ漁や、北方四島周辺海域での日本漁船による「安全操業」の早期再開を要請した。会談後に記者団に語った。 林芳正官房長官は29日の記者会見で、国民に渡航中止勧告が出る中での鈴木氏のロシア訪問は不適切との認識を示した。これに対し鈴木氏は「日本の国益を考え、日ロ関係の発展が東アジアや世界の安定につながると考えての行動だ。間違っていない」と反論した。 ロシア側は貝殻島の灯台が点灯しなくなったとして今月15日からのコンブ漁停止を発表した。鈴木氏によると、ヤコブレフ氏は灯台の修理が終われば速やかに操業できるようにしたいと述べた。安全操業については日本の反ロ的な態度により停止したもので、日本側の対応次第だと語ったという。 鈴木氏は、昨年まで駐日大使を務めたガルージン外務次官らと30日に会談し、ロシアのウクライナ侵攻に伴い停止が続く北方領土への元島民らの墓参再開などを要請すると説明した。
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