ロシア国防省は31日、戦術核兵器の使用を想定した演習を開始したと発表した。ウクライナ侵略が長期化する中、欧米を威嚇する狙いとみられる。
今回は5月に始めた演習の第3段階にあたるとしており、ロシア軍のウクライナ侵略の拠点である南部軍管区や中央軍管区が演習に参加した。核弾頭を搭載可能な弾道ミサイル「イスカンデル」の部隊がミサイル発射に備えて決められた場所に移動する訓練などを実施した。準備態勢の維持が目的としている。
演習の第2段階にはベラルーシ軍が参加した。ロシアは同盟国であるベラルーシに2023年に戦術核を配備している。
プーチン大統領は5月の戦勝記念日の演説で「(核の)戦略部隊は常に戦闘準備態勢にある」と述べ、対ロ制裁を強める欧米諸国を威嚇する姿勢を示していた。
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