イングランド銀行は1日、前日まで開いた会合の結果、政策金利を0.25%引き下げると発表しました。これにより、政策金利は5.25%から5%になります。
利下げは新型コロナウイルスの感染が拡大していた2020年3月以来、4年5か月ぶりです。
イングランド銀行はインフレ抑制のため2021年12月から14会合連続で利上げを行い、その後も高い金利水準を維持してきたことから、イギリスのことし6月の消費者物価指数は前の年の同じ月と比べて2%の上昇と、一時は11%を超えていたインフレ率は大きく低下しています。
ベイリー総裁は今回の決定の理由について「インフレ圧力が十分に緩和されたため、金利の引き下げを行った」とコメントしています。
一方、今回の会合では9人の委員のうち、ベイリー総裁を含む5人が利下げを支持した一方、4人はインフレの継続リスクがあるなどとして、金利の据え置きを主張しました。
イングランド銀行は、今後の政策判断について物価の動向を注意深く見ながら決定していくとしています。
欧米では、ヨーロッパ中央銀行がインフレ率の低下を受けて6月に利下げを決めたほか、FRB=連邦準備制度理事会のパウエル議長が先月31日、次回・9月の会合で利下げを決める可能性があると述べるなど、金利の引き下げや金融政策の転換を示唆する動きが相次いでいます。
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