イスラエル軍の攻撃により破壊されたパレスチナ自治区ガザの建物(1日)=ロイター

【エルサレム=共同】イスラエル政府は3日、パレスチナ自治区ガザで続くイスラム組織ハマスとの戦闘を巡り、停戦交渉の代表団をエジプトの首都カイロに派遣した。地元メディアが報じた。ハマスはハニヤ最高指導者暗殺を受けて態度を硬化させており、交渉の進展は見通せないが、イスラエル側には政治的駆け引きの思惑がうかがえる。

一方、イスラエル軍は3日、ガザ北部でハマスが拠点としている学校施設を攻撃したと発表した。ハマス系メディアによると、少なくとも10人が死亡し多数が負傷した。

イスラエルはハニヤ氏暗殺への関与を認めていない。イラン側は報復を宣言しており、イスラエル国民には大規模ミサイル攻撃などへの不安が広がっている。また米政府は停戦交渉を求め圧力を強めている。

ガザ保健当局によると、2日から3日にかけて30人以上が死亡し60人以上が負傷。2023年10月の戦闘開始後の死者数は3万9550人になった。

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