米司法省は6日、政治家や政府高官の暗殺を計画して「殺し屋」を雇ったとして、パキスタン人の男(46)を訴追したと発表した。「殺し屋」は実際には連邦捜査局(FBI)のおとり捜査官で、計画は阻止された。司法省は容疑者がイランと関係があるとしている。  司法省によると訴追されたのはアシフ・マーチャント容疑者。イランで過ごした後、今年4月ごろパキスタンから米国に入国。6月に協力者を通じ、米国の政治家など警備の厳しい要人を暗殺できる「殺し屋」を探した。  だが協力者は米当局への情報提供者となり、容疑者にFBIのおとり捜査官を「殺し屋」として紹介。容疑者はニューヨークで「殺し屋」と面会し、前金として5千ドル(約72万円)を支払った。自身が米国から離れた後に海外の別の協力者から標的が明かされる予定だと伝えたという。容疑者は7月12日、出国しようとしていたところを米当局に拘束された。  イランは2020年に革命防衛隊の精鋭、コッズ部隊のソレイマニ司令官が米軍に殺害されたことへの報復を表明している。


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