ニジェール軍事政権のチアニ将軍(7月)=ロイター

【キーウ=共同】西アフリカ・ニジェールの軍事政権は6日、ウクライナと断交すると発表した。隣国マリの軍政が4日に国内の反政府勢力を支援したとしてウクライナと断交すると表明したことに同調した。ロイター通信が7日報じた。ニジェールやマリの軍政は欧米と距離を置き、ロシアへの接近を強めている。

マリでは7月下旬、北部で反政府勢力とロシア民間軍事会社ワグネルなどが交戦し、反政府勢力側はワグネル戦闘員少なくとも84人を殺害したと主張。交戦を巡ってウクライナ政府高官が反政府勢力への情報提供に言及したことから、マリ軍政が反発していた。

近年クーデターが相次いだマリやニジェール、ブルキナファソの軍政は、テロ対策で駐留していた米国やフランスの部隊を撤収に追い込んだ。3カ国の軍政トップは7月上旬にニジェールの首都ニアメーで会談し、関係強化で合意している。

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