スペイン北東部カタルーニャ州のプチデモン元州首相は、2017年、独立の是非を問う住民投票を強行し、国家に対する反逆などの容疑で手配されて、現在は国外に逃れています。
プチデモン氏は7日、SNS上に投稿した動画で、8日にもスペインに帰国し、バルセロナで開かれる州議会に出席する考えを明らかにしました。
8日の州議会では独立反対派の新たな州首相が選出される見通しで、地元メディアは「プチデモン氏の最後の絶望的な一撃」などと、みずからの政治生命を賭けた行動だと伝えています。
スペインではことし6月、かつて独立運動を主導した活動家らに恩赦を認める法律が施行されましたが、最高裁判所はその後、プチデモン氏の容疑の一部には恩赦の適用を認めない判断を示しています。
プチデモン氏は動画で「正常な民主主義のためには、恩赦法の精神に基づき、抑圧を終わらせるべきだ」と述べ、恩赦の適用を訴えましたが、帰国した場合、逮捕される可能性があるとみられ、政治の混乱につながるおそれも指摘されています。
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