インタビューに答えるテヘラン大のハメド・モサビ准教授
イラン・イスラエル関係に詳しいテヘラン大のハメド・モサビ准教授は、イスラム組織ハマスの最高指導者だったハニヤ氏が7月末に訪問先のイランで暗殺されたことはイランにとって屈辱的だったと指摘し、報復は不可避だとの見方を示した。 ―ハニヤ氏暗殺のイラン国内での受け止めは。 イスラエルは明言しないが同国が暗殺を実行したのは明白で、イランにとって客人のハニヤ氏が殺害されたことは非常に屈辱的だった。しかも欧米との対話を掲げる新大統領の就任宣誓式からわずか数時間後のことだ。イスラエルには、イランと欧米の関係改善を妨害する思惑があったのではないか。 ―報復はあるか。 イランとイスラエルは長年、直接戦火を交えず、水面下で「影の戦争」を続けてきたが、4月にイスラエルがイランの在シリア大使館を公然と空爆し、一線を越えたことでルールが変わった。 もし反撃しなかったらイランはイスラエルから弱い国だとみなされるため、報復は不可避だ。 × × カナダ・カールトン大で博士号。2023年からテヘラン大法政学部准教授。
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