ロシアで開かれている兵器の展示会に北朝鮮から出席したのは、朝鮮労働党のキム・ジョンシク第1副部長です。

ロシア国防省が公開した今月12日の映像では、展示会の式典に参加したキム第1副部長の姿が確認でき、軍服姿でロシア側の演説を聞いている様子が映っています。

キム第1副部長は、弾道ミサイル開発の中心的な役割を担っていて、去年12月に北朝鮮でICBM=大陸間弾道ミサイル級の「火星18型」が発射された際、キム・ジョンウン(金正恩)総書記とともに立ち会った姿が公開されています。

また、キム第1副部長は国連安全保障理事会の決議で制裁対象となっていて、国連加盟国への渡航が禁じられていますが、ロシアはこれに違反して入国を認めた形です。

北朝鮮とロシアはことし6月に、有事の際の軍事的な支援も明記した新たな条約を締結し、軍事的な交流が活発になっています。

韓国の通信社、連合ニュースはキム第1副部長がICBMなどの兵器開発についてロシア側と意見を交わす可能性があると伝えていて、ロ朝両国による軍事的な協力の深まりが懸念されています。

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