【ロンドン=大西康平】英統計局が14日発表した7月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比で2.2%上昇した。3カ月ぶりの高水準となり、イングランド銀行(BOE)が物価目標とする2%を再び上回った。
伸び率は前の月に比べて0.2ポイント高くなった。拡大するのは7カ月ぶりとなる。エネルギー価格の引き下げ幅が鈍化し、住宅・水道・電気・ガスが前月より3.2ポイント高いマイナス1.5%となった影響が大きい。
ロンドン証券取引所を運営する英LSEGが集計した市場予想の2.3%は下回った。エネルギーや食品などを除くコア指数の伸び率も0.2ポイント低下の3.3%と、2年10カ月ぶりの低水準となった。
BOEは1日、4年5カ月ぶりに政策金利を引き下げた。5〜6月にはBOEが物価目標とする2%に到達しており、今後の追加利下げの時期が焦点となる。市場では9月や11月との見方が広がっている。
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