岸田首相が自民党総裁選への不出馬を表明したことを受けて、アメリカや韓国などの海外メディアは次々と速報した。

アメリカのワシントン・ポスト紙は、岸田首相について「歴史的に低い支持率」だったとしたうえで、「日本の防衛費を増額し、安全保障問題でアメリカとより緊密に連携したほか、韓国との関係改善に取り組んだ」と功績を伝えた。

韓国の聯合ニュースは「党の旧統一教会との癒着・政治資金スキャンダルで崩れた岸田首相…3年で退陣」という見出しの記事を掲載し、「去年、日韓関係の改善など、外交的な成果を基に支持率が5割を再び超え、政治的危機から脱した。しかし、年末に起きた自民党派閥の政治資金スキャンダルで致命傷を負った」と報じた。

中国・国営中央テレビは、自民党の裏金問題が不出馬の理由の1つとの専門家の見方を伝えたうえで、「支持率は下がり続け、政界では岸田首相の辞任と自民党の政権交代を求める声が強まっていた」と紹介した。

海外の要人もコメントを発表している。

アメリカのラーム・エマニュエル駐日大使は、Xに「岸田文雄首相の揺るぎないリーダーシップの下、日米は同盟関係の新時代を切り開いてきた。日米同盟は64年の歴史の中で現在、最も強く確かなものになっている」とのメッセージを投稿。

オーストラリアのアルバニージー首相も、「友人の岸田文雄首相に敬意を表します。彼は常に日本とオーストラリアの重要な関係を大切にし、彼のリーダーシップにより関係は強化されました。彼の今後のご活躍をお祈り申し上げます」とのメッセージを写真とともに投稿した。

韓国外務省は、「他国の国内政治状況について言及するのは適切ではない」としたうえで、日韓関係について、「肯定的な流れが続くように努力していきたい」とのコメントを発表している。

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