ロシアからバルト海を経由して、ドイツなどヨーロッパに天然ガスを送るノルドストリームで、2022年9月に爆発が起き、欧米メディアはこれまでに、ウクライナの特殊部隊が関与して、ロシアの資金源を断つために行った可能性などを報じてきました。
こうした中、ドイツの公共放送ARDなど複数のメディアは14日に、ウクライナ人の男が爆発に関与していたとして、検察当局が逮捕状を取ったと一斉に伝えました。
それによりますと、男は、ウクライナのダイビングスクールでインストラクターとして働いていた経歴があり、その後、隣国のポーランドで暮らしていたとみられるものの、最近、行方をくらましたということです。
また、検察当局は、この男に加えて、ほかにも2人のウクライナ人が海に潜ってパイプラインに爆発物をしかけた可能性があるとみていると伝えています。
一方、今回の報道では、逮捕状が出た人物が、ウクライナの軍や情報機関と直接のつながりがあるかどうかは明らかになっていないとしています。
ドイツの検察当局はNHKの取材に対し、「捜査は続いている」としていて、今後、ノルドストリームの爆発の真相が明らかになるか、関心が集まっています。
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