「エムポックス」、これまでのサル痘について、WHO=世界保健機関は14日、アフリカ中部のコンゴ民主共和国を中心に再び感染が拡大し、重症化しやすいタイプのウイルスも確認されたとして、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言しました。

現地で対応にあたっているIFRC=国際赤十字・赤新月社連盟の担当者は16日、スイスでの記者会見で感染状況を報告したうえで、「前回2年前の流行をはるかに超え、アフリカが近年直面している最も重大な健康上の脅威の一つだ」と述べ、感染の拡大が深刻だと指摘しました。

そのうえで「検査体制は不十分で、ワクチンの不足もアフリカ全体で深刻だ。私たちは新型コロナからの教訓を学んでいないようだ。備蓄の多くは裕福な国にある」と述べ、各国が備蓄するワクチンなどを速やかにアフリカに供給してほしいと呼びかけました。

アフリカCDC=疾病対策センターは、エムポックスのワクチンは、アフリカ全体で少なくとも1000万回分必要である一方、現在使用可能な量はおよそ20万回分にとどまるとしています。

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