【詳細】ロシア ウクライナに軍事侵攻(8月17日の動き)

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ウクライナ情勢 ロシアによる軍事侵攻 最新情報・解説 - NHK特設サイト

アメリカ有力紙 “越境攻撃で攻撃停止めぐる交渉とん挫”

アメリカのワシントン・ポストが17日、外交筋などの話として伝えたところによりますと、ウクライナとロシアの間ではエネルギーや電力インフラの施設を互いに攻撃しないことなど、部分的な攻撃の停止をめぐる交渉を予定していたということです。

具体的には、双方の代表が仲介役の中東のカタールと個別に会談する間接交渉の形で、今月カタールの首都ドーハで行われる予定だったということですが、今回の越境攻撃を受けたロシア側の申し出でとん挫したと伝えています。

ロシアとウクライナはこれまでエネルギー関連施設をねらった攻撃をそれぞれ行い、大規模な停電などの影響が出ていました。

今回の交渉についてウクライナ大統領府の関係者は、ワシントン・ポストに対して、いったん延期されたものの今月22日にビデオ形式で開かれる予定だと話していますが、越境攻撃が続く中、ロシア側が応じるかどうかは不透明です。

ウクライナ軍 “ロシア西部クルスク州の橋を攻撃”

ウクライナ空軍は18日、越境攻撃を続けているロシア西部クルスク州にある橋を攻撃したとする映像を新たに公開しました。

ウクライナ軍は16日にも橋の破壊を発表していて、ロシア軍の補給路を攻撃することで、反撃能力をそぐねらいがあるとみられます。

NATO・ヨーロッパ連合軍 「ロシア側対応 バラバラ」

越境攻撃をめぐり、NATO=北大西洋条約機構・ヨーロッパ連合軍のカボリ最高司令官は15日、アメリカのシンクタンクが開いた催しで講演しました。

この中でカボリ氏は、精鋭部隊が投入されたと指摘されるウクライナ側の作戦について「軍事的、技術的な革新に驚かされた」と述べ称賛しました。

一方で、ロシア側の対応については「かなり鈍くバラバラだ。その理由の1つは誰の責任なのかがはっきりしないからだ」と述べ、内務省や連邦保安庁などのロシア国内の治安機関のうち、どの部隊が反撃にあたるのか組織間の調整に問題があり、ロシア側の対応が遅れているという見方を示しました。

その上でカボリ氏は、越境攻撃に対応するため、ウクライナ東部にいるロシア軍の一部がロシア西部へ援軍に回っているとしたものの、今後はほかの地域からも追加の援軍を派遣するだろうとして、今後のロシア側の動向を注視する必要があるとしています。

ゼレンスキー大統領 越境攻撃 作戦継続の姿勢強調

ウクライナのゼレンスキー大統領は17日、ロシア西部クルスク州への越境攻撃について、陣地の強化や支配地域の拡大などについて軍のシルスキー総司令官から報告を受けたとして作戦を継続する姿勢を強調しました。

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