アメリカのブリンケン国務長官は、エルサレムで19日、ネタニヤフ首相と会談し、ガザ地区での停戦と人質の解放に向けてイスラエルとハマスの隔たりを埋めるための新たな提案などについて意見を交わしました。

新たな提案の具体的な内容は明らかになっていないものの、ブリンケン長官によりますと、ネタニヤフ首相は、これを支持したということで、ハマスに、提案に応じるよう求めました。

これについて、ハマスの報道官は、中東の衛星テレビ局アルジャジーラに対し、ことし5月にバイデン大統領が発表した3段階からなる停戦や人質解放を含む提案を支持する立場を改めて示し「バイデン大統領の提案の実施のみ同意する」などとして、新たな提案には応じない姿勢を明らかにしました。

さらに、アメリカについても「イスラエルに虐殺を続ける時間を与えているだけだ」と述べて、批判しました。

こうした中で、ガザ地区では戦闘が続いていて、パレスチナのメディアは、19日、ガザ市西部の難民キャンプへの攻撃で、複数の子どもを含む9人が死亡したと伝えています。

戦闘開始から10か月がたち、4万人以上が死亡し、人道状況の悪化も続く中、合意に向けて進展するのかは依然、不透明な状況となっています。

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