アメリカ中西部イリノイ州のシカゴで開かれている与党・民主党の全国党大会は20日、2日目が始まりました。
このなかで、全米各州や自治領から集まった代議員がハリス副大統領を大統領候補に指名することを改めて確認しました。
民主党は今月初め、すでにオンラインで代議員による投票を行い、ハリス氏を候補者に指名していますが、代議員が集まる党大会の場で改めて結束を誓いました。
そして、ハリス氏が激戦州の1つ、ウィスコンシン州の選挙集会の会場から、映像をつないで党大会の参加者にあいさつし「候補者となれて大変光栄だ。これは人々が起こした運動だ。私たちは力を合わせて前進するための新しい道を示す。それは、自由とチャンス、それに前向きさと信念に満ちた未来だ」と述べて、勝利への意気込みを示しました。
このあと党大会の会場では、今も根強い人気があるオバマ元大統領が演説する予定です。
オバマ氏はハリス氏との20年来の友人関係に触れながら、支持を訴えることにしています。
トランプ氏 “ケネディ氏 撤退すれば要職起用を検討”
一方、アメリカのトランプ前大統領は、11月の大統領選挙に無所属での立候補を表明しているロバート・ケネディ・ジュニア氏が選挙戦から撤退すれば、自身が返り咲いた場合にケネディ氏を要職に起用することを検討する考えを示しました。
ケネディ氏の支持層の取り込みを図る狙いもあるとみられます。
トランプ前大統領は20日、CNNテレビの取材に応じました。
この中でトランプ氏は、大統領選挙に無所属での立候補を表明している、ケネディ元大統領のおい、ロバート・ケネディ・ジュニア氏を要職に起用することを検討するか問われ「彼が撤退を考えているのであれば、検討する」と述べ、ケネディ氏が選挙戦から撤退すれば、選挙で自身が返り咲いた場合、要職に起用することを検討する考えを示しました。
これに先立ち、ケネディ氏が選んだ副大統領候補のシャナハン氏はオンラインのインタビューで、ケネディ氏が選挙戦から撤退し、トランプ氏を支持する可能性があると示唆しています。
これについて、トランプ氏は「ケネディ氏のことが好きだし、尊敬もしている。彼から支持されたら光栄だ」と述べました。
ケネディ氏は当初再対決が見込まれていたバイデン大統領とトランプ前大統領の双方から離れた有権者の受け皿になっているとされていましたが、ハリス副大統領が民主党の大統領候補に指名されてからは、トランプ氏からより多くの票を奪うという見方もあります。
トランプ氏としてはケネディ氏の支持層の取り込みを図る狙いもあるとみられ、今後の選挙戦への影響が注目されます。
アメリカ大統領選挙2024
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。