【シカゴ=芦塚智子】米民主党の大統領候補に指名されたカマラ・ハリス副大統領(59)の夫、ダグ・エムホフ氏(59)が20日に演説した。「彼女は我々皆が誇りに思う素晴らしい大統領になる」と妻への支持を呼び掛けた。
同党の全国大会2日目に登壇した。エムホフ氏は2013年に友人を介して出会い、翌年に結婚したなれそめを紹介。ハリス氏が指名受諾演説をする22日が結婚10年の記念日に当たることを明かした。
エムホフ氏は前妻との間に2人の子どもがいる。ハリス氏のことを「ママラ」と呼んで慕い、息子が結婚する際にハリス氏に立ち会いを頼んだことを披露した。「彼女は常に私たちの子どもに寄り添ってきた。あなた方の子どもにも寄り添うことを知っている」と強調した。
「カマラは米国のために戦う喜びに満ちた戦士だ」と形容した。現在の米国を導くのに最適な人物だと訴えた。
エムホフ氏はハリス氏が副大統領に就任する前に、パートナーを務めていた弁護士事務所を退職。米国初の「セカンドジェントルマン」としての公務に注力している。首都ワシントンのジョージタウン大法科大学院で教壇にも立つ。
ハリス氏が当選すれば、米国初のファーストジェントルマンとなる。
大統領、副大統領とその配偶者としては初めてのユダヤ系だ。現在は政府を代表して外国を訪れるほか、反ユダヤ主義の拡大阻止や貧困層への法的支援の促進などに携わっている。ホワイトハウスによると、これまでに全米のうち42州と15カ国を訪れた。
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