韓国銀行は13会合連続で政策金利を3.50%に据え置いた

【ソウル=甲原潤之介】韓国銀行(中央銀行)の李昌鏞(イ・チャンヨン)総裁は22日の記者会見で、不動産価格の上昇傾向に懸念を示した。「現状では金利を引き下げれば不動産高騰をあおる危険性が大きい」と表明した。韓銀は同日の金融通貨委員会で政策金利を年3.50%に据え置いた。

韓国不動産院によると7月のソウルの住宅売買価格指数は前月比0.76%上昇した。年初から春先までやや下落か横ばいで安定していたが、足元で不動産取引が増え上昇率が高まった。李氏は不動産価格の動向を点検する必要があるとし「現在の緊縮基調を維持するのが適切と判断した」と説明した。

韓銀は急激な物価上昇への対策として2021年以降、段階的に政策金利を引き上げた。23年以降、13会合連続で金利を据え置き、3.50%の水準を1年半にわたり維持している。

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