23日、イスラエルとガザの境界付近で、ガザ側から立ち上る煙(ロイター=共同)

 【エルサレム共同】パレスチナ自治区ガザの停戦交渉で、イスラエル代表団は22日、仲介国エジプトの首都カイロで同国の代表らと協議した。争点となっているガザ・エジプト境界でのイスラエル軍駐留が主な議題。代表団は軍のガザ展開規模を縮小する計画を持参したとみられ、エジプトが内容をイスラム組織ハマスに伝える。イスラエルメディアが23日伝えた。  イスラエルは境界への駐留継続を求めるが、ハマスは一貫して軍のガザ完全撤収を要求、隔たりは大きい。バイデン米政権は今回が停戦実現への「最後のチャンス」だとし、週内の合意を目指す。米大統領選の民主党候補、ハリス副大統領は22日の指名受諾演説で、停戦の必要性を強調した。  イスラエルは、境界の地下トンネルがハマスの武器密輸経路になっていると主張するが、境界での駐留継続にはエジプトも反対。イスラエルメディアは、ネタニヤフ首相が21日のバイデン米大統領との電話会談で、譲歩の意向を示したと伝えている。


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