パラリンピックでは式典会場に様変わり

パリパラリンピックの開会式は今月28日、パラリンピックとしては初めて競技場の外で行われ、選手はパリ中心部のシャンゼリゼ通りからフランス革命の舞台となったコンコルド広場までパレードします。

開幕を2日後に控えた26日、午後1時半過ぎからコンコルド広場で開会式のリハーサルが行われ、およそ15分が報道陣に公開されました。

リハーサルは、コンコルド広場のシンボルで、古代エジプトの神殿などに建てられていた記念碑、「オベリスク」を中心にステージが組まれ、車いすに乗ったダンサーなど障害のある人を含め、140人以上が舞台に上がりました。

ダンサーたちはホイッスルや呼吸の音を織り交ぜた音楽に合わせ、バスケットボールやボクシングなどの動きを取り入れたダンスを披露したあと、左足に障害のあるダンサーが松葉づえを使って華麗なソロを披露しました。

コンコルド広場はパリオリンピックではパリ大会のスローガン、「広く開かれた大会」の象徴的な競技会場としてブレイキンなどアーバンスポーツの会場として使われましたが、パラリンピックの開幕を前に、式典の会場に様変わりしました。

リハーサルを終えた後、大会組織委員会のティエリ・ルブール氏は「ダンサーの皆さんとインパクトを与えたいので早く開会式を迎えたい。オリンピックの会場で毎日聞こえていた歓声が生まれるのを期待している」と話しました。

メダルも公開 エッフェル塔の一部が

26日には、大会で選手に授与されるメダルも報道陣に公開されました。

パリパラリンピックの金、銀、銅のメダルはIBC=国際放送センターで公開されました。

メダルは、六角形の金属にパラリンピックのシンボルマーク、「スリーアギトス」などが刻まれていて、重さや大きさはオリンピックと同様、直径8.5センチ、厚さは9ミリあまりで、金メダルが529グラムです。

メダルに施されている金属はパリを象徴するエッフェル塔の鉄製の柱の一部で、これまでの改修工事などで取りのぞかれ、保管されていたものから使われているということです。

一方、裏側はエッフェル塔を真下から見上げた様子がデザインされ、さらに塔を囲むように点字で「Paris 2024」と刻まれています。

パリパラリンピックのメダルは22競技の549種目に出場する選手たちに授与されます。

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