香港で民主派寄りのニュースを発信していたネットメディア「立場新聞(スタンド・ニュース)」で編集長だった鍾沛権氏と、編集長代行だった林紹桐氏が扇動的な言論を企てたとして刑事罪行条例違反の罪に問われた事件で、香港の裁判所は29日、2人に有罪判決を言い渡した。量刑は9月に言い渡される。
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判決は、民主派の立法会選挙の予備選挙に立候補した人物へのインタビューなど、2020年7月~21年12月に2人が携わった計11編の文章に中国や香港政府への憎悪をあおるような意図があったなどと認定した。
香港メディアによると、裁判所は同日、2人の保釈を許可。林氏は体調不良のため出廷しなかったという。
20年6月に反体制的な言動を取り締まる香港国家安全維持法(国安法)を施行して以降、香港政府は民主派寄りのメディアの摘発を強化。2人は21年12月に逮捕され、同社の資産も凍結された。立場新聞は運営停止に追い込まれていた。
香港ではこのほか、廃刊に追い込まれた香港紙「リンゴ日報」創業者の黎智英(ジミー・ライ)氏が国安法違反に問われた公判も続いている。(台北=高田正幸)
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