香港で2019年に起きた政府への抗議活動に関する記事を数多く配信し、政府に批判的な論調で知られたネットメディア「立場新聞」は、3年前、警察による強制捜査を受けて幹部が逮捕・起訴され、運営を停止しました。

中国や香港政府に対する憎悪をあおったなどとして、起訴された元編集長ら幹部2人に対し、香港の裁判所は29日、有罪を言い渡しました。

量刑は来月26日に言い渡される予定です。

これについて香港記者協会は声明を出し「香港の報道の自由の衰退を反映したもので、報道の業界に取り返しのつかないダメージを与えた」と批判しています。

香港では4年前に反政府的な動きを取り締まる香港国家安全維持法が施行されて以降、報道機関への締めつけが強まり、「立場新聞」のほか、「リンゴ日報」など民主派寄りのメディアが相次いで閉鎖に追い込まれました。

このうち、「リンゴ日報」の創業者、黎智英氏は、国家の安全に危害を加えたとして起訴され、現在も裁判が続いています。

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