ロシアのプーチン大統領は、1939年に旧日本軍と、モンゴルを支援した旧ソビエト軍が武力衝突したノモンハン事件から85年となるのに合わせた式典などに出席するため、2日夜遅くモンゴルに到着しました。

モンゴルは、ウクライナヘの軍事侵攻をめぐりプーチン大統領に戦争犯罪の疑いで逮捕状を出しているICC=国際刑事裁判所の加盟国であるため、プーチン大統領が入国した場合、逮捕する義務があります。

ただ、到着した首都ウランバートルの空港ではモンゴル側からの出迎えもあったほかロシア大統領府のペスコフ報道官も8月30日「訪問のあらゆる事柄について、入念な準備が行われてきた。懸念はしていない」と述べていて、プーチン大統領を逮捕しないことで両国が事前に合意しているものとみられます。

モンゴル政府はプーチン大統領に対する逮捕状への対応についてはこれまでのところ言及していません。

一方、ウクライナ外務省はモンゴル政府に加盟国の義務にのっとって逮捕状を執行するよう求めています。

プーチン大統領は3日、モンゴルのフレルスフ大統領と会談する予定です。

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