ガザ地区では、9月1日から地域を限定し、戦闘を一時休止したうえで国連機関によるポリオのワクチン接種が進められていて、中部に続いて、南部でも5日から接種が始まりました。
UNRWA=国連パレスチナ難民救済事業機関によりますと、南部の対象地域では、少なくとも3日間、午前6時から午後2時まで戦闘が一時休止され、34万人余りの子どもへの接種を予定しているということです。
ただ、現地からの報道では、南部ハンユニスで5日未明に、イスラエル軍による攻撃で1人が死亡したと伝えられるなど、ワクチン接種のため、確実に戦闘が休止され安全が確保されるかが焦点です。
一方、ヨルダン川西岸にあるパレスチナ暫定自治区では、一部の地域でイスラエルの治安部隊によるパレスチナの武装勢力を標的にした軍事作戦が、1週間余り続いています。
現地メディアは5日、イスラエル軍の空爆で5人が死亡し、一連の攻撃で、これまでに合わせて39人が死亡したと伝えています。
去年10月以降、ヨルダン川西岸では、イスラエル軍の攻撃やユダヤ人入植者による暴力が激化し、多数の犠牲者が出ている一方、パレスチナ人による治安当局に対する銃撃事件なども起きていて、事態のさらなる悪化が懸念されています。
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