ことし7月に行われたベネズエラの大統領選挙で、選挙管理委員会は現職のマドゥーロ大統領が当選したと発表しましたが、選挙の公正さや透明性について国内外から疑問の声があがり、野党側のゴンサレス候補は自身が勝利したと主張していました。

これに対してマドゥーロ政権側は、扇動などの疑いでゴンサレス氏の逮捕状を出すなど、野党側への圧力を強めてきました。

こうした中、ベネズエラのロドリゲス副大統領は7日、ゴンサレス氏が亡命先のスペインに向けて出国したと明らかにしました。

ゴンサレス氏は、自身への圧力が強まるなか、首都カラカスのスペイン大使館に身を寄せていましたが、両国政府の調整の結果、出国が認められたということです。

マドゥーロ政権は選挙結果を認めない野党関係者などへの圧力を強めていて、今回、野党側の候補者だったゴンサレス氏が国外に逃れたことで、現職のマドゥーロ大統領の当選の既成事実化がさらに進む見通しです。

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