米大統領選に向け、初のテレビ討論会で直接対決に臨んだ民主党候補ハリス副大統領(上)と共和党候補トランプ前大統領=10日、米フィラデルフィア(ロイター=共同)
【フィラデルフィア共同】米大統領選に向け、民主党候補ハリス副大統領(59)と共和党候補トランプ前大統領(78)は10日夜(日本時間11日午前)、初のテレビ討論会で直接対決に臨んだ。国民の関心が高い経済や移民問題で激しい応酬になり、ハリス氏は人工妊娠中絶の是非や議会襲撃事件を巡る姿勢を追及。トランプ氏は守勢に回った。 支持率が拮抗する中、ハリス氏は初舞台をそつなく乗り切り、終盤戦へ弾みをつけた。一方、トランプ氏はバイデン大統領(81)を撤退に追い込んだ6月の討論会から一転、攻め手を欠き、たびたび議論から脱線した。 CNNテレビの緊急世論調査によると、ハリス氏が勝者と答えた人は63%、トランプ氏は37%だった。 ハリス氏は、トランプ氏が中絶の権利を奪ったと非難。議会襲撃を含む複数の事件で起訴されており「民主主義に対し最悪の攻撃を仕掛けた」と述べた。 トランプ氏は「インフレは米史上最悪だ」と批判。「数百万人が米国に流入し、仕事を奪い、街を乗っ取っている」として不法移民に対しても無策だと訴えた。
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