パレスチナ自治区ガザ南部ハンユニスで勉強する子どもたち=3日(ゲッティ=共同)

 【エルサレム共同】イスラエル軍とイスラム組織ハマスとの戦闘で、パレスチナ自治区ガザでの子ども教育への影響が深刻化している。ガザは9日に新学年を迎えたが、国連児童基金(ユニセフ)によると昨年10月の戦闘開始以降、約62万人が学校に戻れないままだ。就学できない新入生は少なくとも4万5千人に上る。ユニセフは「子どもたちの明るい未来が危機にある」と訴えている。  ガザでは人口の約9割に当たる190万人が避難民となり、ほとんどの学校施設が避難所となった。教室や廊下に避難者が寝泊まりするなどして授業ができない状態が11カ月以上続く。  校舎も戦闘で大きな被害を受けた。8割超が損傷したという。


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