国営の中国中央テレビは13日、全人代=全国人民代表大会の常務委員会が定年の延長を決めたと伝えました。
それによりますと定年退職の年齢は、男性はこれまでの60歳から63歳に。
女性は事務職が55歳から58歳に、それ以外が50歳から55歳にそれぞれ引き上げられます。
定年の引き上げは来年から15年かけて段階的に行われるということです。
また現在、最低15年となっている年金の保険料の納付期間についても段階的に延長し2039年には最低20年とします。
中国では近年、急速に少子高齢化が進み、2035年ごろには60歳以上の人口が4億人を超え全体の3割以上を占めるという予測もあり、労働人口の減少やひっ迫する年金財政への対応が議論されてきました。
中国では不動産不況を背景に、景気の先行きが不透明となっていて、中国のSNS上では定年が延びても最後まで雇用される保証はないなどといった不安の声も出ています。
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