パレスチナ自治区ガザで56万人にポリオワクチンを接種できたことについて、UNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関)の保健局長は「ガザの底力」をみせたと強調しました。

UNRWA・清田明宏保健局長:
56万人の子どもにきちんと(ワクチン)接種できたのは非常に素晴らしい結果で、「ガザの底力」を見せたという感じがしている。

イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘が続くガザ地区では、9月13日までに約56万人の子どもにポリオのワクチン接種を行い、目標の90%の接種率を達成したとみられています。

清田さんは国連機関やNGO団体、現地の保健所などが一緒に行い素晴らしい結果だったと強調しました。

また、ワクチン接種のためにイスラエルとハマスが地域を限定し戦闘を休止した午前6時から午後2時までの間は、空爆などはなかったということです。

一方、ポリオワクチンは2回接種することが必要で、10月中旬から改めて接種を行うためにイスラエルなどと調整を始めています。

清田さんは、確実なワクチン接種のためには恒久的な停戦が必要だと訴えています。

(写真はガザ中部ハンユニスでオンラインインタビューにこたえるUNRWA清田明宏保健局長)

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