【エルサレム共同】昼下がりの街中で突然、叫び声が響いた。レバノン各地で17日、親イラン民兵組織ヒズボラの戦闘員らが持ち歩くポケットベル(ポケベル)型の小型通信機器が一斉に爆発した。イスラエルの関与が指摘され、民間人も巻き込まれた。「信じられない」「次はどんな攻撃があるのか」。「謎の爆発」に市民の間に衝撃と恐怖が広がった。  「次は私たちのスマートフォンが狙われるかもしれない。あらゆる物が危険に見える」。電話取材に応じた首都ベイルート南部の女性ファティマさん(34)は声を震わせた。爆発は「花火かと思った」というが、叫び声が次々と聞こえ、外を見ると道路には爆発で負傷した人のものとみられる血が流れていた。数分後には救急車が駆け付け、周辺は混乱したという。  爆発があったのは午後3時半ごろ。中東メディアは商店で買い物をしていた男性の腰付近で何かが爆発し、男性が倒れ込む様子が写ったカメラの映像を報じた。周囲には他の客もいた。各地の病院に負傷者が殺到した。


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