福島第一原発にたまるトリチウムなどの放射性物質を含む処理水の海への放出を受けて、ロシアは去年10月から日本産の水産物の輸入を規制しています。

こうした中、ロシア国営のタス通信など複数のメディアは18日、ロシアの衛生当局のダンクベルト長官が「魚の追跡調査を行っているが、いまのところ異常は何も見つかっていない。魚は安全だが、日本からは輸入しない。われわれは、予防措置を講じるという意味で行動している」と述べて、原発の周辺の海で取れた魚は安全だとする一方で、予防措置として輸入規制は続けるという見解を示したと伝えました。

日本産の水産物をめぐっては、ロシアの国立研究機関が先月30日、日本周辺の海水を調査した結果、海水に含まれる放射性物質の量は基準値を大幅に下回り、魚介類についても「何の疑いもなく食べられる」などとする報告書を公表していて、輸入規制をめぐる今後のロシア側の対応が注目されます。

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