日本、アメリカ、オーストラリア、インドの4か国の枠組み=クアッドの首脳会合は、バイデン大統領の地元、東部デラウェア州ウィルミントンで岸田総理大臣も出席して21日に開かれる予定で、中国の動向も念頭に、海洋安全保障の協力強化などで一致する見通しです。

これを前に、アメリカ政府の高官は記者団に対し、首脳会合に合わせて、各国の海上保安当局の連携を強化する方針を発表すると明らかにしました。

具体的にはインド太平洋地域で、アメリカの沿岸警備隊の船に日本の海上保安庁など、各国の要員が一定期間、乗船し、協力関係を深めるということです。

この高官はこうした取り組みは初めてで、各国が交代で行うことも含め、継続して行うとしています。

また、首脳会合では南シナ海での中国の活動や北朝鮮の動きについても意見が交わされ、これまで発表した中で最も強い表現で、懸念が表明される見通しだということです。

バイデン政権は南シナ海でのフィリピンの海洋活動に対する中国の威圧的な行動などへの懸念を強めていて、今回の首脳会合を通じて4か国の海洋での連携を深めたい考えです。

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