23日、レバノン南部でイスラエル軍の攻撃が続く中、南部サイダから北部へ向かう車の列(ロイター=共同)

 【エルサレム共同】イスラエル軍が23日に実施したレバノンの親イラン民兵組織ヒズボラに対する大規模空爆で、レバノン保健当局は同日、子どもを含む492人が死亡、1640人以上が負傷したと発表した。レバノン国営メディアが報じた。軍は約1300カ所を攻撃したと発表。民間施設に隠されていた巡航ミサイルやロケット弾などを破壊したと主張した。  AP通信によると、双方の交戦によるレバノン側の犠牲者は、2006年の大規模衝突以降で最多となった。06年の衝突ではレバノンで1100人以上、イスラエル側で約160人が死亡した。ヒズボラが影響力を持つレバノン南部などへの激しい攻撃を続けるイスラエルに対し、国際社会の非難が強まっている。  レバノン当局によると、23日の死者には子ども35人と女性58人が含まれる。レバノン各地では17、18両日、ヒズボラ戦闘員が使うポケットベルなど通信機器の爆発も相次ぎ、1週間足らずで多数の死傷者が出ている。  イスラエルのネタニヤフ首相は23日、レバノン国民に向けた演説で「ヒズボラの攻撃からイスラエル国民を守るため、武器を排除する必要がある」と攻撃を正当化した。


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