【詳細】ロシア ウクライナに軍事侵攻(9月24日の動き)

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ゼレンスキー大統領 平和サミットへの参加を呼びかけ

ニューヨークの国連本部では、国連総会の一般討論演説と並行してウクライナ情勢をめぐる安保理の首脳級会合が24日、開かれ、ウクライナのゼレンスキー大統領が去年に続き対面で出席しました。

この中で、ゼレンスキー大統領は「きょうもまたロシアの爆弾が住宅に直撃し、普通のパン工場が標的になった。パンを焼くことが、ロシアに何の脅威なのか。プーチン大統領は何も答えない」と述べ、軍事侵攻を続けるロシアを非難しました。

また、ロシアがこの秋にウクライナの原子力発電所を標的にしようと準備している情報があるとして、ロシアによるインフラ施設への攻撃を強くけん制しました。その上でロシア軍の撤退や領土の回復などウクライナの和平案を話し合う「平和サミット」について触れ「私たちは、ロシアの戦争を本当に止めたいのであれば、何をすべきかを知っている。最も重要なことは、ともに団結して行動することだ」と述べ、各国に、ことし11月の開催を目指す2回目の平和サミットへの参加を呼びかけました。

ロシア報道官 プーチン大統領目標達成まで戦闘続ける考え強調

ウクライナのゼレンスキー大統領はアメリカのABCテレビとのインタビューで「戦争の終結に近づいている」と述べ、プーチン大統領に軍事侵攻をやめさせるためにもアメリカとその同盟国に対し、ウクライナへの支援を強化するよう訴えました。

この発言についてロシア大統領府のペスコフ報道官は24日「われわれにとって設定した目標を達成する以外の選択肢はない」と述べ、あくまでもプーチン大統領が示した目標が達成されるまで戦闘を続ける考えを強調しました。

プーチン大統領はことし6月、和平交渉を始めるための条件としてロシアが一方的に併合を宣言したウクライナの東部と南部の4つの州からウクライナ軍が撤退することやウクライナがNATO=北大西洋条約機構への加盟を正式に放棄することなどをあげています。

一方、ウクライナ大統領府によりますと、イエルマク大統領府長官がニューヨークで講演し、ゼレンスキー大統領がバイデン大統領などに示すとしている「勝利計画」について、NATOがウクライナの加盟に向けて正式な手続きを始めることが盛り込まれていると明らかにしました。

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