中国国防省は25日、訓練用の模擬弾頭を搭載したICBM=大陸間弾道ミサイル1発を発射し太平洋の公海上に着弾させたと発表しました。

これについて、アメリカ国防総省のシン副報道官は25日の記者会見で「われわれはICBMの演習に関して事前に通告を受けた。そのことは誤解を避ける上で正しい方向のものだ」と述べました。

そのうえで、「国防総省としては、弾道ミサイルなどの発射について2国間の通告を行う仕組みをさらに整えるよう求めていく」と述べて、軍どうしの情報のやりとりを一段と強化していく必要性を強調しました。

アメリカ軍は、中国が、アメリカの領土や空母などを狙った攻撃能力の向上を図っているとして警戒を強めています。

一方で、米中両国は、去年11月にサンフランシスコ近郊で行った首脳会談での合意に基づき、それまで途絶えていた軍どうしの対話を再開させていて、副報道官の発言は、不測の事態を避けるため、軍どうしのコミュニケーションの維持を重視する姿勢をうかがわせています。

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