演説するロシアのラブロフ外相(28日、米ニューヨーク)=ロイター

【ニューヨーク=共同】ロシアのラブロフ外相は28日、ニューヨークで開かれている国連総会の一般討論で演説し、安全保障理事会改革の必要性を訴えた。インドとブラジルの常任理事国入りを支持する一方、日本には否定的な見解を示した。

演説でラブロフ氏は「より公正な世界秩序構成のため、安保理の理事国拡大の議論が重要だ」と述べ、アフリカ代表の常任理事国入りにも前向きな姿勢を示した。日本や欧米諸国は「安保理で過剰に代表されており、追加の席を与える議論すらできない」と語った。

ウクライナ侵略を巡っては、北大西洋条約機構(NATO)が拡大し、ロシアの安全保障に脅威を与えていると指摘。侵略はロシアの安全とウクライナの「ロシア系住民の保護」のためだとし、正当化した。

パレスチナ自治区ガザやレバノンでの戦闘は、米国がイスラエルを支援していると非難した。

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