【北京共同】中国は1日、建国75年の国慶節(建国記念日)を迎えた。習近平国家主席は祝賀行事で共産党統治の成果をアピールし、国威発揚に向け愛国心を鼓舞した。広東省深センの日本人男児刺殺事件で愛国教育を背景とした中国での反日感情の高まりが懸念される中、日本は国慶節の大型連休の海外旅行先として人気首位となった。 巨大な花飾りが設けられた北京の天安門広場には1日朝、国旗掲揚を見ようと約12万人が押し寄せた。国営中央テレビは建国75年の特別番組で、中国の宇宙ステーションで活動する宇宙飛行士の祝賀メッセージを放送。党機関紙、人民日報は特設ページで科学技術の進歩や農村の発展など中国の歩みをまとめた。党政治理論誌「求是」は、愛国心の重要性を訴える習氏の文章を掲載した。 習氏は9月30日の祝賀行事で「75年間にわたり党は国民を団結させ、経済発展と社会の安定という二つの奇跡を起こした」と演説。自身が掲げる「中国式現代化」で「強国建設と民族復興を推し進める」と強調した。
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