逮捕された女性は右派政党AfD所属の議員関係者に情報を渡していたとされる=AP

【ベルリン=共同】ドイツ検察は1日、中国情報機関のためにスパイ活動をした疑いで、中国人の女を逮捕したと発表した。東部ライプチヒ近郊の空港で物流サービスを提供する会社に勤務し、軍事装備品の輸送やドイツ防衛企業の関係者の動向に関する情報を、既にスパイ容疑で逮捕された男に流していたという。

情報を受け取ったとされる男は中国出身で、右派政党「ドイツのための選択肢(AfD)」に所属するクラー欧州連合(EU)欧州議会議員の事務所で働いていた。検察は4月、欧州議会の情報を中国側に流した疑いで男を逮捕した。

検察によると、女は昨年8月から今年2月にかけて情報を流していたとされ、9月30日にライプチヒで逮捕した。

AfDはドイツで移民排斥を掲げて支持を拡大しており、ドイツの情報機関は「極右団体の疑いがある」と位置付けている。一部の議員はロシアとの親密な関係も問題視されている。

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