6月に平壌で会談したロシアのプーチン大統領と北朝鮮の金正恩総書記㊨=ロイター

【キーウ、ロンドン=共同】ウクライナの英字紙キーウ・ポストは4日、ロシア占領下にあるウクライナ東部ドネツク周辺で3日にウクライナのミサイル攻撃があり、北朝鮮の士官6人を含む兵士20人以上が死亡したと報じた。匿名の情報源の話としている。ウクライナ当局は発表していない。

一方、英紙タイムズは4日、北朝鮮がロシアに年間約300万発の砲弾を提供している可能性があると報じた。ロシアがウクライナ侵略で使用する約半数に当たるという。西側情報機関の分析としている。

北朝鮮はロシアに短距離弾道ミサイルや弾薬を供給し、軍事分野で連携を強めている。タイムズは、プーチン大統領が6月に北朝鮮の平壌で金正恩(キム・ジョンウン)総書記と会談、新条約を結んだことに触れ、関係強化がロシア軍のウクライナ東部での攻勢に影響を与えたとの見方を示した。

また、北朝鮮製の砲弾の多くが低品質であるとの見方も示した。

キーウ・ポストによると、ドネツクへの攻撃では他に、北朝鮮の兵士3人が負傷した。同紙はロシアのソーシャルメディアの情報として、ミサイル攻撃の前、ロシア側は演習場で北朝鮮の代表らに、兵士の訓練を見せていたと伝えた。

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