来日したコソボのリザ・ガシ外務副大臣(34)は7日、隣国セルビアで中国とロシアの影響力が増しているとして「大きな懸念だ」と指摘し、日本がバルカン半島の安定に向け「存在感を増し、積極的な役割を果たすことを期待する」と語った。東京都内で共同通信のインタビューに応じた。  セルビアの自治州だったコソボは2008年に独立を宣言。米国と日本は同年に承認したが、セルビアは認めず、中国とロシアも承認していない。セルビアは中国の巨大経済圏構想「一帯一路」の参加国で中国の投資が拡大しているほか、ロシアとも関係が近い。  ガシ氏は「コソボは西バルカン諸国で中国の投資が活発でない唯一の国だ」と強調。日米とは「(民主主義など)同様の価値観を共有している」と述べ、関係を強化していく姿勢を鮮明にした。  25年大阪・関西万博にコソボも参加予定。ガシ氏は万博を機に日本企業に対し、鉄道などのインフラや再生エネルギー、ITといった分野での投資を期待するとした。  ガシ氏は今月3日に来日。9日まで滞在する。(共同)


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