7日、台湾・高雄市で婚姻届が受理され喜び合う、台湾籍のライアンさん(右)と中国籍のライさんの男性カップル(いずれも仮名、共同)

 【高雄共同】アジアで最初に同性婚を合法化した台湾で7日、台湾人と中国人の同性カップルの婚姻届が初めて受理された。台湾当局は中台の同性カップルの婚姻は認めていなかったが、先月、第三国で婚姻関係を結んだ場合は認めるとの決定を発表。その第1号のカップルが生まれた。  第1号となったのは台湾籍のライアンさん(仮名)=(38)=と中国籍のライさん(同)=(48)=の男性カップル。ライアンさんの住む南部高雄市の戸籍窓口に婚姻届を提出し、受理された。  2人は結婚を認めるよう台湾当局と裁判で争ってきた経緯がある。ライアンさんは「2人で台湾で生活できる。子どもを育てるかどうかなども含め考えたい」と喜んだ。  台湾は2019年にアジアの国・地域で初めて同性婚を合法化。当初、国際結婚の場合は婚姻相手の国に同性婚制度があることを条件にしたが、23年にこれを撤廃し、中国以外の国の人との結婚を認めるようになった。  中台の同性婚については台湾当局は「国家安全に関わる」と強調。制度が整っていないとして認めていなかった。


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