近年の気候変動による干ばつで、耕作可能な面積が減少している中央アジア・タジキスタンの研究者たちが、厳しい環境でも育つサツマイモの栽培技術などを学ぶため、鳥取県を訪れています。

鳥取市の干し芋の製造所を訪れたのは、タジキスタンの国立研究機関の研究者や大学院生8人です。若手研究者の国際的な交流事業を進める国の機関を通じて、3年前からタジキスタンと交流を続ける鳥取大学が招きました。
タジキスタンでは、近年の気候変動により干ばつで塩害が発生していて、こうした環境でも栽培可能なサツマイモが注目されています。
今回の訪問では、乾燥地での農業研究に取り組む鳥取大学の施設やサツマイモの農家などを視察し、タジキスタンでの普及の可能性を探ります。8日は、干し芋の作り方や使用する専用の機械などの説明を受けたあと、実際に試食しました。

研究者:
もしできたら、タジキスタンにこういう風な施設の設置を支援してくれますか?

製造者:
私で良ければ、芋の管理とかも色々ありまして…。

タジキスタンの研究者:
サツマイモは救世主になると思います。タジキスタンを救うことができる。なぜならば、最近の気候変動で色々な農業作物が難しい状況になっています。そういう中でサツマイモは非常に有効だと思う。

とっとり干し芋の里・影井俊一郎さん:
タジキスタンで干し芋が根付いて、みんな食べてくれたら最高にうれしいので、僕でよければ協力したいと思いました。

研究者たちは12日まで日本に滞在し、境港市の園芸試験場や神奈川県のサツマイモの加工・販売所などを訪問する予定です。

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