イスラエルの一部のメディアは、ネタニヤフ首相とアメリカのバイデン大統領が9日に電話会談を行う見通しだと伝えました。

両首脳は10月1日にイランがイスラエルへの報復だとして行った大規模なミサイル攻撃への対抗措置について、協議する見通しだとしています。

これに先立ってアメリカの国防総省は、9日にワシントン近郊で予定されていたオースティン国防長官とイスラエルのガラント国防相との会談が延期になったことを明らかにしていて、イスラエルの有力メディア、ハーレツは情報筋の話として、ネタニヤフ首相が自身とバイデン大統領との電話会談を先に行うべきだと主張したなどと伝えています。

バイデン大統領は、イスラエルには対抗措置をとる権利があるとの考えを示す一方、イランの核施設への攻撃に反対する姿勢を示しているほか、石油生産施設への攻撃についても自制を求めていて、どのような協議が行われるかが焦点となります。

一方、イスラエル軍がイランの支援を受けるレバノンのイスラム教シーア派組織、ヒズボラへの攻勢を強める中、ネタニヤフ首相は8日、レバノン国民に向けたビデオメッセージを発表しました。

この中で、ネタニヤフ首相は「ヒズボラがレバノンをイランの前線基地にしている」などとして、攻撃の正当性を重ねて主張するとともに、ヒズボラの最高指導者ナスララ師に加え、その後継者らも殺害したと主張し、ヒズボラを弱体化させていると強調しました。

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