国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ(HRW)は10日、日本で中国政府への抗議活動に参加した在日中国人に、中国当局が「口封じ」のために嫌がらせをしているとの調査結果を明らかにした。新疆ウイグル、チベット両自治区の出身者らが圧力を受けていたという。  HRWは「日本政府は中国政府に監視と脅迫をやめるよう求めるべきだ」と強調した。報復を恐れて被害が報告できない人々を支援することも政府に求めた。  新疆ウイグル、チベット、内モンゴルの各自治区や香港の出身者らを対象に、6~8月にインタビューした。人権弾圧への抗議や民族文化の紹介などをした経験のある25人が応じた。  このうち16人が当局の圧力があったと証言。自身や中国にいる親類に警察や在日中国大使館から連絡があり、日本での活動をやめることなどを要求されていた。中国に戻らないと「家族がどうなっても知らないぞ」と言われた人もいた。  香港の民主化運動を支持するメッセージをSNSに投稿した留学生が日本から帰国後に逮捕されたケースもあった。


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