北朝鮮 朝鮮労働党創立79年 軍事境界線近くで「騒音放送」確認

北朝鮮では10日、朝鮮労働党の創立79年となり、党の機関紙は社説でキム・ジョンウン（金正恩）総書記への忠誠を呼びかけました。

また、9日は、韓国とつながる北朝鮮側の道路と鉄道を完全に遮断し、防御用の構造物によって要塞化する工事を行うと発表していました。

NHKは10日午前、南北の軍事境界線に近い韓国北部パジュ（坡州）で北朝鮮南西部のファンヘ（黄海）北道を撮影しました。

道路を遮断するなどの工事の様子は確認できませんでしたが、ことし6月に同じ地点で撮影した映像と比べると鉄条網が増えていて、一帯で鉄条網の設置を進めている様子が確認できました。

また、数メートルの大きさの拡声機とみられる設備が韓国側に向けて設置されているのも確認され、10日午前中は、戦闘機が上空を通過した時のような大きな音が1時間以上にわたって流されました。

韓国軍によりますと、北朝鮮は韓国に対抗して「騒音放送」を流しているということで、韓国への対決姿勢が鮮明になっています。