日米が描く宇宙非核決議案採択の流れ

 【ニューヨーク共同】日本と米国が共同で、宇宙空間に核兵器や大量破壊兵器を配備しないよう各国に求める決議案を国連総会第1委員会に提出したことが12日、分かった。共同通信が決議案を入手した。日米外交筋は年内の総会採択を目指し各国に協力を呼びかけている。法的拘束力はないものの、採択されればノーベル平和賞受賞が決まった被団協が目指す「核なき世界」に向け、宇宙分野で各国が歩調を合わせることになる。  複数の外交筋は11月中に第1委員会で賛成多数で採択され、総会でも採択される可能性が高いとみている。  日米は安保理に同様の決議案を提出したが、4月にロシアが拒否権を行使し採択できなかった経緯がある。  決議案には宇宙の平和利用を定めた宇宙条約を「順守する義務を再確認する」と明記。「宇宙空間での核兵器による爆発は全人類の利益に深刻な結果をもたらす」と懸念を示し「地球周回軌道や宇宙空間への配備を目的とした核兵器や大量破壊兵器の開発をしないよう呼びかける」との条項も盛り込まれた。


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