6月、中国・江蘇省の蘇州市で日本人親子らが中国人の男に刃物で切り付けられた事件で、上海市の岡田総領事が11日、蘇州市長と面会し説明を求めましたが、蘇州市側は「偶発的な事件だった」という従来の説明を繰り返しました。

蘇州市では2024年6月、日本人学校のスクールバスが刃物を持った中国人の男に襲われ、日本人の親子が負傷し、2人をかばおうとしたバスの案内係の中国人女性が死亡しました。

中国当局は男の犯行動機など、事件の詳細をいまだ明らかにしていません。

上海総領事館によりますと、岡田総領事は9月の着任後、初めて訪れた蘇州市で、ナンバー2にあたる呉慶文市長と面会し、事件の背景を含めた情報共有や日本人の安全確保を強く求めました。

呉市長からは「捜査の進展があれば日本側に共有する」との発言があったものの、「偶発的な事件だった」という従来の説明が繰り返されたということです。

中国では先月も、南部の深センで日本人の児童が襲われ死亡していて、詳しい説明をしない中国側の対応に怒りや不安が広がっています。

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