今年のノーベル平和賞に日本被団協(にほんひだんきょう)、日本原水爆被害者団体協議会が選ばれました。長く平和活動を続けてきた県内の被爆者からは、喜びの声があがると共に、「息のある限りは活動を続けていきたい」と決意を新たにしていました。
被団協は被爆者で作る全国組織で、核兵器による恐怖や苦しみを訴え、核兵器のない世界に向けた取り組みを続けてきました。
金沢市の西本多美子(にしもとたみこ)さん。被爆者の一人として約30年、被団協に加盟する県内組織で事務局長や会長をつとめてきました。
西本さん:
「びっくりしたのが一番。やっぱりもらったんだと思ったらじわじわ感動が出てきて、しまいにはもう涙ですよ。私泣けてきたわ」
西本さんは、4歳の時、広島で、爆心地からおよそ2キロ離れた自宅で被爆したといいます。
西本さん:
「そのときにピカッと、もう光しか見えなかったですね。真っ白い光でした。ピカッと光って、あとは真っ暗になって。その中で頭の上にどんどん落ちてきて、痛いよと私は泣き叫んだ。」
西本さんこれまで自らの被爆体験を学校や地域の集まりで語ったり紙芝居にしたりして、核兵器の怖さや被爆者の思いを伝え続けてきました。
被爆者が高齢化し県内の組織は2年前に解散、活動を続けるのが段々難しくなるなかでのノーベル平和賞受賞に西本さんは決意を新たしています。
西本さん:
「私はまわりのひとたちと一緒になって、今から息のある限りはやります」
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