【ソウル共同】日米韓3カ国は16日、北朝鮮に対する制裁の履行状況を監視してきた国連安全保障理事会の専門家パネルに代わる新組織、「多国間制裁履行監視チーム(MSMT)」を設置すると発表した。日米韓に加え、フランスや英国、ドイツなど計11カ国で構成。日米韓はMSMT発足に関する共同声明で「制裁違反や回避を厳格に調査し、制裁の完全履行を目指す」と表明した。 専門家パネルは、ウクライナ侵攻後に北朝鮮と軍事面で密着する常任理事国ロシアが拒否権を行使し、4月末で活動停止に追い込まれた。日米韓は安保理が機能不全に陥る中、国連を離れた枠組みで核・ミサイル開発を続ける北朝鮮の監視を続ける構えだ。 MSMTの主な活動内容は制裁違反の常時監視と報告書発行。韓国外務省は「監視体制の空白を埋め、さらなる強化につながることに期待する」と意義を強調した。 日米韓は16日、ソウルで外務次官級協議を開催。岡野正敬外務事務次官、米国のキャンベル国務副長官、韓国の金ホン均外務第1次官が参加。北朝鮮情勢について協議する。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。